皮膚のできもの|日帰り手術

皮膚のできもの(皮膚腫瘍)には、放置して良い良性のものから、痛みや炎症を繰り返すもの、そして稀に悪性を疑うものまで多種多様です

当院では、皮膚科専門医がダーモスコピー等を用いて精密な診断を行い、「痛みを抑え、傷跡を最小限にする」保険診療の日帰り手術を提供しています 。ご希望に応じて当日の手術にも対応しており、忙しい皆様のライフスタイルに寄り添った治療を心がけています 。


目次

代表的な「皮膚のできもの」

■ 粉瘤(ふんりゅう・アテローム)

皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に垢や皮脂が溜まったものです

  • 特徴: 中央に黒点状の開口部が見られることがあり、強く押すと臭いのある内容物が出ることがあります 。
  • リスク: 細菌感染を起こすと「炎症性粉瘤」となり、激しく痛み、膿が溜まることがあります。
  • 治療: 飲み薬や塗り薬では袋自体はなくなりません。袋ごと摘出しない限り完治は望めないため、手術が第一選択となります 。

■ 色素性母斑(ほくろ)

メラニン色素を作る母斑細胞が増えたものです

  • 診断: 「ダーモスコピー」という拡大鏡で観察し、悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別を行います 。
  • 治療: 隆起の程度や場所に応じて、電気メス(サージトロン)による削り取りや、切除縫合法を選択します 。

■ 脂肪腫(しぼうしゅ)

脂肪細胞が増殖してできる、皮膚の下の柔らかい良性腫瘍です

  • 特徴: 触るとゴムのような弾力があり、皮膚の下で動く感覚があります 。
  • 経過: 数年かけてゆっくり大きくなることが多く、10cmを超える巨大なものになることもあります。
  • 治療: 局所麻酔下での摘出術を行います 。

■ 脂漏性角化症(老人性いぼ)

加齢に伴って現れる茶色から黒色のカサカサした盛り上がりです

  • 治療: 液体窒素による冷凍凝固や、組織へのダメージが少ない高周波メス「サージトロン」での治療が有効です 。

■ 稗粒腫(はいりゅうしゅ)

目周りなどにできる、1〜2mmの白い小さなポツポツです

  • 治療: 中身は角質の塊です。針で微細な穴を開け、内容物を圧出することで速やかに改善します 。

皮膚科専門医による診断

できものの治療において最も重要なのは、正確な見極めです 。

  1. ダーモスコピー検査:
    特殊な拡大鏡を用い、皮膚の深部の構造を観察します。良性・悪性の鑑別に欠かせない検査です 。
  2. エコー検査(超音波):
    できものの深さや血流、周囲の血管との位置関係を把握します。評価が必要な場合は、近隣の提携病院をご紹介いたします 。
  3. 病理組織検査:
    手術で摘出した組織を顕微鏡検査に提出します。最終的な確定診断を行います 。

当院の日帰り手術

働く世代、子育て中の方、学生の方など、地域の皆様の忙しい日常を止めることなく治療を受けていただけるよう、下記のポイントを心がけています。

  1. 痛みの少ない手術: 局所麻酔の方法や、極細の針を使用し、苦痛を最小限にします 。
  2. ダウンタイムの短縮: 傷跡を小さくする工夫を行います。手術当日からシャワーが可能なケースも多いです。
  3. 当日手術への対応: 診察して即日の手術が可能なできもの、かつ患者様の希望がある場合には、柔軟に対応いたします 。

傷跡を小さくする手術方法

小切開法(くり抜き法)

炎症を起こしたことのない粉瘤を取り除く際の方法です。

  • 手法: 数mmの小さな穴を開け、そこから袋の内容物を揉み出し、最後にしぼんだ袋を抜き出します 。
  • メリット: 従来の切開法に比べ、傷跡が圧倒的に小さく済み、抜糸の必要がない場合もあります 。

高周波メス「サージトロン」

  • 特徴: 熱による周囲組織へのダメージが非常に少なく、電気メス特有の「焦げ」を最小限に抑えられます 。
  • 適応: 盛り上がったほくろや脂漏性角化症の除去に適しており、仕上がりが非常にきれいです 。

手術の流れ

  • 診察:皮膚科専門医が診察し、治療法を決定します 。手術のメリット・デメリット、費用、術後の経過についてご説明します。
  • 手術:局所麻酔を行い、痛みがないことを確認してから開始します 。通常、できものの大きさによりますが、5分〜20分程度で終了します 。
  • 術後:当日は患部を保護してお帰りいただきます。翌日以降の洗浄方法や軟膏の塗り方を詳しく指導いたします 。
  • 経過:縫合した場合は、通常1〜2週間後に抜糸を行います 。約2週間後に病理検査の結果を報告し、最終的な診断を確認します 。

よくある質問(FAQ)

Q. 手術の費用はどのくらいかかりますか?


A. 保険診療で行います。できものの種類、大きさ、部位、年齢(負担割合)によって異なりますが、3割負担の方で、検査代等を含めて数千円〜1万数千円程度が目安です。

Q. 傷跡は完全に消えますか?


A. 皮膚を切る以上、医学的に「完全な消失」はありませんが、当院の小切開法や丁寧な縫合技術、術後のケア指導によって、数ヶ月〜1年後にはほとんど目立たなくなるまで改善させることが可能です 。

Q. 当日に手術を受けられますか?


A. 当日の状況次第でご対応可能です 。まずはご相談ください。


柏、柏の葉キャンパス、流山おおたかの森エリアで皮膚のできものにお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。最適な治療をご提案いたします。


監修:柏の葉スキンクリニック 院長 山下千聡 (日本専門医機構認定 皮膚科専門医)


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