ピーリングは、皮膚の表面に薬剤を塗布し、古い角質や毛穴の汚れを化学的に取り除く治療です。肌のターンオーバー(生まれ変わり)を整え、真皮のコラーゲン生成を促すことで、内側から健やかな肌へと導くことをめざします。
当院では、皮膚科専門医が一人ひとりの肌質や悩みの深さを見極め、最適な薬剤を選択して施術を行います。
ピーリングの種類
お悩みに合わせて、特性の異なる2つのピーリングをご用意しています。
① ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)
酸の力で肌表面の古い角質や、毛穴に詰まった角栓を溶かします。
- 特徴:マクロゴールという基剤により、酸が皮膚の奥深くに浸透しすぎるのを防ぐため、従来のピーリングに比べて赤みや皮剥けなどの副作用が少ないとされています。
- 適応:思春期・大人のニキビ、毛穴の詰まり・黒ずみ、肌のザラつき
- メリット:敏感肌の方でも受けやすく、施術直後からメイクが可能です。

② マッサージピール(PRX-T33 / コラーゲンピール)
別名「コラーゲンピール」とも呼ばれる、浸透型のピーリングです。

- 特徴:高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素、コウジ酸を配合した薬剤を使用します。皮膚を剥離させるのではなく、マッサージしながら真皮の深い層まで浸透させ、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を促します。また、コウジ酸のメラニン生成抑制作用によりくすみの改善効果もあります。

- 適応:肌のハリ・ツヤの低下、小ジワ、たるみ毛穴
- メリット:フロスティング(皮膚の白化・剥離)が起こりにくく、直後から「ハリ感」や「ツヤ感」を感じやすい治療です。
おすすめのコンビネーション
ピーリングの効果を最大化するために、他の治療との組み合わせを推奨しています。
- ケミカルピーリング × ケアシス(エレクトロポレーション):
ピーリングで古い角質を取り除いたあと、ケアシスで成長因子やトラネキサム酸を導入します。美容成分が浸透しやすい状態になり、鎮静効果も期待できます。
- ケミカルピーリング × Vビーム:
ニキビ治療において、ピーリングで毛穴の詰まりを解消したあと、Vビームで赤みにアプローチすることで、改善を後押しします。
- マッサージピール×キュアジェット:
鼻や頬の開いた毛穴を治療したい方に。ピーリングで毛穴の詰まりを取り除いたあと、キュアジェット(ニードルフリーインジェクター)を用いてコラーゲンブースター製剤を導入します。
施術の流れとアフターケア
- 診察・診断:皮膚科専門医が肌の状態を確認し、最適なピーリングの種類と濃度を決定します。
- クレンジング・洗顔:皮脂や汚れをしっかり落とします。
- 薬剤塗布:薬剤を丁寧に塗布し、反応を見ながら時間を調整します。
- 中和・拭き取り:薬剤を中和、または拭き取って終了です。
- お仕上げ:保湿と紫外線対策を行います。

日常生活の注意点
施術後の肌は一時的にバリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。
- 保湿の徹底:低刺激な保湿剤をたっぷりと使用してください。
- 紫外線対策:日焼けをすると色素沈着のリスクが高まるため、SPF30以上のUVケアを励行してください。
- こすらない:洗顔時はたっぷりの泡で優しく洗い、タオルで抑えるように水分を拭き取ってください。
リスクと副作用
- 赤み・乾燥・ピリつき:数時間〜数日続くことがありますが、保湿で和らぎます。
- 皮剥け(落屑):薬剤の種類や出力により、薄皮が剥けることがあります。無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待ってください。
- 炎症後色素沈着:術後の日焼けや強い摩擦により、一時的にシミが濃くなるリスクがあります。
よくあるご質問(FAQ)
Q. どのくらいの頻度で受けるのが良いですか?
A. 薬剤によりますが、通常2〜4週間に1回程度のペースで5回ほど継続すると、肌質の変化を感じやすくなります。
Q. エステのピーリングと何が違いますか?
A. 医療機関で行うピーリングは、医師の管理下で高濃度の酸を使用できるため、真皮層まで働きかけることが可能です。効果の深さと、トラブル時の適切な医療対応が大きな違いです。
Q. 痛みはありますか?
A. 薬剤により、ムズムズとした痒みやピリピリとした熱感を感じることがありますが、洗顔後は速やかに消失します。
未承認医薬品等に関する表示
当院で使用するマッサージピール(PRX-T33)を用いた治療には、国内未承認の薬剤が含まれるため、以下の情報を開示します。
- 未承認医薬品等:PRX-T33は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
- 入手経路等:当院では医師の責任において、国内の輸入代理店を通じ適正に導入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無:国内においてトリクロロ酢酸(TCA)を用いた同様の効能を持つ承認医薬品は存在しません。
- 諸外国における安全性等に係る情報:欧州CEマークを取得しており、世界各国の医療機関で長年の使用実績があります。重大な副作用の報告は現時点ではありませんが、国内未承認のため、副作用救済制度の対象外となります。
柏の葉キャンパス・柏・流山エリアでピーリング施術をお考えの方へ
肌質改善や肌のお悩みによって薬剤を選ぶことができます。まずは診察にて、あなたのお肌の状態に最適なピーリングメニューを一緒に選んでいきましょう。
監修:柏の葉スキンクリニック 院長 山下千聡 (日本専門医機構認定 皮膚科専門医)