キュアジェット(CUREjet)|ニキビ跡・毛穴・肌質

当院では、針を使用しない次世代の薬液注入システム「キュアジェット(CUREjet)」を導入しております

超音速のマイクロジェット噴射圧により、皮膚の標的層へ薬剤を均一にデリバリーするとともに、物理的な刺激が組織の再構築を促す「メカノトランスダクション(Mechanotransduction)」や、硬くなった瘢痕組織をほぐす「マイクロサブシジョン」の働きを組み合わせ、肌本来の再生アプローチをサポートする機器です。


目次

キュアジェット(CUREjet)とは

キュアジェットは、精密な圧力制御技術(ソレノイド技術)を応用したニードルフリー(針不使用)の薬剤導入機器です。従来の注射針による穿刺を伴わないため、痛み・出血・内出血のリスクを抑えながら、美容成分を真皮層へ的確に届けることを目指します。

  • ニードルフリー(針不使用)技術
    金属針を使わず、高速の気流によって薬剤を微細な粒子(マイクロジェット)として皮膚内に浸透させます。噴射口の径は約150〜200μmと極めて細小であり、一般的な注射針に比べて組織への物理的損傷を抑えやすい設計です。
  • マイクロサブシジョン作用
    強力な噴射圧が皮膚の内部で横方向に広がることで、ニキビ跡の凹みなどの原因となる「皮膚を引き込んでいる硬い線維組織(癒着)」へ物理的に働きかけ、ほぐしていきます。
  • 均一かつ極微量の薬剤分散
    1ショットあたり0.0004〜0.0006mlという微量の薬剤を高速かつ均一に散布できるため、手打ち注射と比較して局所的なしこり(結節)の形成リスクを低減させます。
  • 目的に応じた層別デリバリー
    表皮から真皮浅層、真皮深層、皮下組織付近まで、お悩みや肌の厚みに合わせて浸透深度や噴射圧力を精密にコントロールできます。

作用機序:生体反応と組織再生の仕組み

キュアジェットは、単に薬剤を浸透させるだけでなく、「物理的エネルギーが皮膚組織にもたらす生体反応」を治療に応用しています。

① マイクロサブシジョン作用(組織の物理的剥離)

ニキビの強い炎症が長期化すると、真皮層のコラーゲン組織が変性・線維化し、皮膚を皮下組織側へ強く引き下げる「癒着」が生じます。これがクレーター状の凹み(萎縮性瘢痕)の原因です

キュアジェットの高圧気流は皮膚内部で横方向に拡散し、皮膚を引き込んでいる硬い線維組織を物理的にやわらげ・切断する「サブシジョン」に類似した働きをもたらします。針を用いずにアプローチするため、従来のサブシジョンと比べて内出血や組織損傷を抑えやすい利点があります

② メカノトランスダクション(機械的刺激の生化学的変換)

生体の細胞は、外部からの物理的な力(圧力や伸展刺激)を感知すると、それを生化学的シグナルに変換して応答する性質を持っています。

キュアジェットの噴射圧が真皮層に伝わると、線維芽細胞が物理的刺激を受容して活性化し、創傷治癒プロセスの一環として新しいコラーゲンやエラスチンの生成・再構築(リモデリング)が促されます。

「薬剤の化学的アプローチ」×「メカノトランスダクション(物理刺激アプローチ)」×「マイクロサブシジョン(構造的アプローチ)」の相乗的な働きにより、単なる薬剤の塗布や従来の注入法とは異なる総合的な皮膚再生プロセスをサポートします。

施術モード

お悩みや皮膚の状態、治療部位に合わせて2つのモードを使い分けます。

コンタクトモード(接触照射:ニキビ跡・傷跡・深いシワ)

アプローチ: ノズルを皮膚表面に直接密着させ、局所的に高圧ジェットを噴射します

適応: ニキビ跡の凹み(ローリング型・ボックスカー型クレーター)、水ぼうそう痕、額・眉間・首などの刻まれた深いシワ

特徴: 真皮深層まで強力な圧力を届けることで、マイクロサブシジョン作用とメカノトランスダクションを集中させ、凹んだ組織の下からの持ち上がりを促します

トーニングモード(中空照射:毛穴・肌質改善・赤み・小じわ)

アプローチ: ノズルを皮膚からわずかに離し、シャワーのように広範囲へ均一に噴射します

適応: 開き毛穴、たるみ毛穴、お顔全体のくすみ、小じわ、ハリ・弾力の低下、酒さ(赤ら顔)

特徴: 表皮から真皮浅層にかけて広域に微小な刺激を与えながら薬剤を浸透させます。内出血などのダウンタイムを極力抑えながら、肌全体のキメやトーンを整える肌育治療(リジュビネーション)に向いています

お悩みに合わせた導入薬剤の選択

キュアジェットは薬剤を均一にデリバリーするプラットフォームであるため、導入する薬剤の選定が治療結果に大きく関わります。

薬剤名主な成分主な適応・期待される効果
ジュベルックPDLLA(ポリ-D,L-乳酸)+非架橋ヒアルロン酸コラーゲン生成を促し、浅い〜中等度のニキビ跡凹み、毛穴の開き、小じわをふっくらと整えます。
レニスナ(ジュベルックボリューム)高濃度PDLLA+非架橋ヒアルロン酸(ジュベルックより粒子が大きい)より深さのあるクレーター、刻まれた深いシワ、ボリュームロスのある部位の組織再生を促します。
ゴウリ(GOURI)完全液状PCL(ポリカプロラクトン)微粒子を含まない完全液状化コラーゲンブースター。真皮全層へ自然に広がり、線維芽細胞を刺激して持続的なハリ・弾力改善、タイトニング、自然なエイジングケアを促します。
PDRN / PN(リズネ等)サーモン由来ポリヌクレオチド創傷治癒促進・抗炎症作用を持ち、皮膚のバリア機能修復、赤み(炎症後紅斑・酒さ)、目元のちりめんジワをケアします。
ピンクグロー(PINK GLOW)グルタチオン、各種ビタミン、アミノ酸、ヒアルロン酸等(50種以上)抗酸化作用・メラニン生成抑制により、くすみ・色ムラ・色素沈着をケアし、透明感のある明るい素肌を目指します。
マイクロボトックスボツリヌストキシン皮膚の浅い層に作用させて皮脂分泌や発汗をコントロールし、毛穴の引き締めやテカリを抑制します。
成長因子(coming soon)毛根活性化成分頭皮の毛根周囲へ均一に成分を届け、頭皮環境の正常化や育毛・発毛アプローチをサポートします。

主な適応と期待される効果

目的に応じて導入する薬剤や機器の設定をカスタマイズすることで、幅広い肌トラブルに対応可能です。

ニキビ跡の凹凸・クレーターの改善

ローリング型やボックスカー型のニキビ跡に対し、マイクロサブシジョンとジュベルック等の再生誘導により、凹みの境界をなだらかに整えます

推奨薬剤:ジュベルック/レニスナ(ポリ乳酸)

開き毛穴・たるみ毛穴の引き締め

真皮層のコラーゲン増生とメカノトランスダクションにより、毛穴周囲の皮膚をふっくらと引き締め、目立ちにくいキメへと導きます

推奨薬剤:ゴウリ(GOURI)、ボトックス、ジュベルック/レニスナ(ポリ乳酸)

刻まれたシワ・小じわのケア

額や眉間の表情ジワの定着、首の横ジワ、目周りの乾燥小じわに対し、線維芽細胞の働きを活性化させて自然なハリ感をもたらします

推奨薬剤:ゴウリ(GOURI)、ジュベルック/レニスナ(ポリ乳酸)、PDRN / PN(リズネ等)

赤ら顔・肌質改善(リジュビネーション)

抗炎症・美白成分を行き渡らせ、お肌の水分保持力やトーンを整えます。

推奨薬剤:PDRN / PN(リズネ等)、ジュベルック/レニスナ(ポリ乳酸)

薄毛・頭皮ケア(AGA・FPHL)

針を用いずにミノキシジル等の成分を毛根周囲に届け、痛みを抑えながら頭皮環境の改善を目指します。

推奨薬剤:ミノキシジル、成長因子など。

施術の流れと回数の目安

施術ステップ

  1. カウンセリング・診察:お肌の凹凸や厚み、毛穴の状態を診察し、適切なモードと薬剤を決定します。
  2. 洗顔・準備:メイクや皮脂汚れを丁寧に落とします。表面麻酔クリームや麻酔テープを使用します(約30分)。
  3. 照射施術:お悩みの部位にキュアジェットを照射します(施術時間は部位により15〜30分程度)。
  4. アフターケア

治療間隔と回数の目安

  • 肌質改善・毛穴・初期のケア: 3〜4週間おきに3〜5回程度
  • ニキビ跡クレーター・深いシワ: 1ヶ月おきに3〜5回以上(状態に応じて従来のサブシジョンや他治療との併用をご提案)

施術の経過とダウンタイム

当日:照射直後は一時的な赤みや蚊に刺されたような微小な隆起、ヒリヒリ感が出ることがありますが、多くは数時間〜当日中に落ち着きます。

翌日:点状の小さな出血跡や内出血が見られる場合がありますが、通常はメイクでカバー可能な程度です。内出血が出た場合も1〜2週間程度で徐々に消退する傾向があります。

1週間後~:メカノトランスダクションによるコラーゲン再構築や薬剤の浸透により、徐々に肌のハリ感や質の変化を感じ始める方が多くなります(※効果の実感や時期には個人差があります)。

日常生活の制限

施術当日の激しい運動、長風呂、サウナ、過度の飲酒など、血行を促す行為はお控えください。

注入部位の超微細な穴が閉じるまで、当日のメイクはお控えいただき、翌日以降から通常のスキンケア・メイクを行ってください。

施術後の肌はデリケートになっておりますので、十分な保湿と日焼け止めによる紫外線対策を徹底してください。


リスクと副作用

起こりうるリスク・副作用

  • 赤み・腫れ・内出血:物理的な圧力や薬液の注入に伴い、一時的に生じることがあります(数日〜2週間程度で自然に軽快する傾向があります)。
  • 色素沈着:体質や施術後の強い摩擦・紫外線の影響により、一時的に色素沈着が起こる可能性があります。
  • アレルギー反応:注入する薬剤(ボトックス、フィラー、成長因子等)の成分に対し、まれにかゆみや発疹などのアレルギー反応が起こる場合があります。

施術を受けられない方(禁忌)

  • 妊娠中、または妊娠の可能性のある方、授乳中の方
  • 施術希望部位に強い炎症、感染性の皮膚疾患、開放性の傷がある方
  • 出血性疾患をお持ちの方、または抗凝固剤・抗血小板剤を内服中の方
  • ケロイド体質の方(医師の診察により判断します)

よくあるご質問(FAQ)

Q. 痛みはどのくらいありますか?

A. 針を使った注入に比べると、痛みは大きく抑えられています。痛みが心配な方には、表面麻酔テープやクリームの併用もおすすめしています。

Q. 何回くらい治療が必要ですか?

A.1回の施術でも肌の質感の変化を感じられる場合がありますが、ニキビ跡の凹みや毛穴の改善、薄毛ケアなどを目的とする場合、1か月おきに3〜5回程度継続していただくことで、より変化を感じやすくなります。

Q. 施術後すぐにメイクはできますか?

A. 注入した部位の穴が閉じるまで、当日のメイクは控えていただいています。翌日からは通常通り可能です。


未承認医薬品等に関する表示

キュアジェットを用いた治療には、国内未承認の機器および薬剤が含まれるため、以下の情報を開示します。

  • 未承認医薬品等:キュアジェット(CUREjet)は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
  • 入手経路等:当院では、国内輸入代行業者を通じて医師個人の責任において輸入しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無:国内において同様の「ジェット注入」を目的とした承認医療機器は存在しますが、キュアジェット独自のソレノイド駆動方式を持つ承認機はありません。
  • 諸外国における安全性等に係る情報:韓国のKFDA(食品医薬品安全処)等の承認を得ており、アジア圏を中心に多くの臨床実績があります。重大な副作用の報告は現時点ではありませんが、日本国内では未承認のため、副作用救済制度の対象外となります。

柏の葉キャンパス・柏・流山エリアでニキビ跡・毛穴治療をお考えの方へ

これまでの治療で効果を感じられなかった方も、お気軽にご相談ください。


監修:柏の葉スキンクリニック 院長 山下千聡  (日本専門医機構認定 皮膚科専門医)


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