Vビーム
血管内のヘモグロビンに反応する波長(595nm)を持つVビーム(パルス色素レーザー)は、赤ら顔や血管腫(赤あざ)治療のゴールドスタンダードです 。 当院では、皮膚科専門医が診断を行い、保険診療が適用される「単純性血管腫」「乳児血管腫」「毛細血管拡張症」(赤ら顔)から、自費診療となる「赤いニキビ跡」まで、一人ひとりの症状に合わせたレーザー治療を提供します 。
1. Vビームとは
Vビームは、赤い色(血液中のヘモグロビン)に選択的に吸収されるレーザー光を照射する機器です 。
- 選択的光熱融解:周囲の正常組織を傷つけることなく、異常に増殖・拡張した毛細血管のみを熱エネルギーで凝固・破壊します。
- DCD(ダイナミック・クーリング・デバイス)搭載:レーザー照射の直前にマイナス26℃の冷却ガスを噴射し、表皮を保護します。これにより、痛みを軽減しつつ、安全に高出力の照射が可能です。
- コラーゲン生成(リジュビネーション):真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの産生を促す効果もあるため、肌のハリやキメを整える副次的なメリットも期待できます 。

2. 保険診療と自費診療の対象
Vビーム治療は、疾患の種類によって保険が適用されます。「こども医療費助成制度」の対象にもなります。
【保険診療】の対象となる症状
厚生労働省より認可されており、以下の3つの疾患については保険診療での治療が可能です 。
- 乳児血管腫(いちご状血管腫):生後間もなく現れる、イチゴのように盛り上がった赤あざ 。
- 毛細血管奇形(単純性血管腫):生まれつきある平らな赤あざ 。
- 毛細血管拡張症(赤ら顔):細かい血管が開いて赤ら顔になっている状態。小鼻の脇や頬に、糸くずのような血管が透けて見える状態 。
※同一部位への照射は、保険のルールにより「3ヶ月」の間隔を空ける必要があります 。

【自費診療】の対象となる症状
- 赤ニキビ跡(炎症後紅斑):ニキビの炎症が引いた後に残る赤み 。
- 老人性血管腫:加齢とともに現れる、赤い小さな盛り上がり 。
- リジュビネーション(肌質改善):小ジワや肌のハリ改善を目的に、低出力で顔全体に照射する手法 。
- ウイルス性イボ:保険治療で難治のイボに対し、栄養を送る血管を破壊します。
- ケロイド・肥厚性瘢痕: 傷跡の赤みを引かせ、盛り上がりを改善させる効果があります。
3. 治療の経過とダウンタイム
設定(パルス幅)によって経過が異なります 。ダウンタイムを極力出さないような設定も可能です。
4. よくあるご質問(FAQ)
A. 症状によりますが、通常は3〜5回程度の繰り返し治療が目安です 。毛細血管拡張症や老人性血管腫などは1回で高い効果を実感できることもあります。
A. 輪ゴムでパチンと弾かれたような痛みを感じます 。冷却ガス(DCD)によって大幅に軽減されていますが、痛みに不安な方は表面麻酔の使用も可能です。
A. 生後間もない時期から治療可能ですが、生後3ヶ月頃から開始することが多いです。赤ちゃんの皮膚は薄いためレーザーの反応が良く、あざの面積が小さいうちに開始することで、治療回数を抑えることができます。
5. 未承認医薬品等に関する表示
Vビームを用いた治療のうち、国内で承認されている目的以外(特定の美容目的やリジュビネーション等)での使用が含まれるため、以下の情報を開示します。
Vビーム(Vbeam II )は、血管腫や毛細血管拡張症の治療器として厚生労働省の承認を得ていますが、特定の美容適応については国内承認外の用途となります。
シネロン・キャンデラ社(日本法人)より適正な国内流通ルートで導入しています。
国内において血管病変治療に用いられる同等の効能を持つ承認機器は複数存在しますが、595nmの波長とDCD冷却システムを併せ持つ機器は限られています。
米国FDA(食品医薬品局)の承認を取得しており、世界的に血管病変治療の標準機として広く使用され、その安全性が確認されています。
柏の葉キャンパス・柏・流山エリアで「赤み治療」をお考えの方へ
酒さや血管拡張症は、単なる体質ではなく、適切な医療介入で劇的に改善する可能性がある疾患です。
当院では、皮膚科専門医が一人ひとりの血管の深さや太さに合わせ、出力を調整します 。肌の赤みでお悩みの方、お気軽にご相談ください。
監修:柏の葉スキンクリニック 院長 山下千聡 (日本専門医機構認定 皮膚科専門医)