QplusCレーザー

当院では、世界的なレーザーメーカーであるイタリア・クアンタシステム社製のマルチ波長Qスイッチレーザー「Q-Plus C(QプラスC)」を導入しています。 皮膚科専門医がシミやアザの種類を診断し、色素の深さに合わせ、最適な波長を選択するオーダーメイド治療を提供いたします。

1. Q-Plus Cとは

Q-Plus Cの最大の特徴は、色素治療の王道である「ルビーレーザー」に加え、深部の治療に長けた「Nd:YAG(ネオジウム・ヤグ)レーザー」を含めた3種類の波長を搭載していることです。

ターゲットとなる色素(メラニン)の深さや色に合わせて、以下の3つの波長を使い分けます。

① ルビーレーザー(694nm)

  • 特徴:メラニンへの吸収率が非常に高く、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えつつ、ターゲットの色素を強力に粉砕します。
  • 対象:一般的なシミ(日光性黒子)、そばかす、太田母斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、異所性蒙古斑。

② Nd:YAGレーザー(1064nm)

  • 特徴:波長が長く、皮膚の最も深い層まで届きます。
  • 対象:深い場所にある色素、濃いアザ、異所性蒙古斑。

③ KTPレーザー(532nm)

  • 特徴:皮膚の浅い層に作用し、ヘモグロビンや明るい色に反応します。
  • 対象:浅いシミ。

2. 保険診療

Q-Plus Cは、その高い治療効果から、アザ治療においては厚生労働省の認可を受けた保険診療の対象となります。

対象疾患

「こども医療費助成制度」の対象にもなります。

1
太田母斑
顔(目の周囲など)に出現する青あざ。
2
ADM(後天性真皮メラノーシス)
大人になって出現する両頬を中心に点在する灰色〜褐色斑。
3
異所性蒙古斑
お尻や腰以外に出現する、消えにくい蒙古斑。
4
外傷性色素沈着症
事故や怪我で皮膚に砂などが入り込んで残ったもの。
4
扁平母斑
茶色の平なあざ。レーザー治療に反応する場合もありますが、再発率が高いため、相談の上でテスト照射から開始します。

保険診療の場合、治療間隔は3ヶ月以上空ける必要があります。

3. 自由診療

対象疾患

1
シミ(日光性黒子)
2
そばかす(雀卵斑)
3
肝斑
4
口唇メラノーシス
5
肌質改善(ハリ、小じわ、毛穴)

4.目的別照射モード

ルビーフラクショナル

シミを取りたいけれど、ダウンタイムが気になる、テープを貼るのは困るという方におすすめな治療法です。

メラニンへの吸収率が高いルビーレーザーを、面ではなく「点状(フラクショナル)」に照射します。

メリット1:テープ保護不要 

施術直後からメイクが可能です。お仕事や学校を休むことなく治療を受けられます。

メリット2:広範囲を一気に治療 

顔全体に散らばるシミやそばかす、ADMなどをまとめて治療できます。

メリット3:肌へのダメージを軽減 

正常な皮膚を残しながら照射するため、過度な熱ダメージを抑え、色素沈着のリスクを軽減します。

  • スポット照射(ピンポイントのシミ取り)
    濃いシミ(老人性色素斑)や、深いアザ(ADM・太田母斑)などをしっかり除去します。694nm(ルビーレーザー)、532nm(KTPレーザー)や1064nm(YAGレーザー)のうち、3種類の長さの異なるレーザーから、一番効果的なレーザーを選んで照射します。
    カサブタが形成され、約2週間ではがれます。炎症後の色素沈着を軽減するためにテープ保護が推奨です。
  • レーザートーニング(肝斑・くすみ)
    1064nmの波長のレーザーを、弱い出力で優しくシャワーのように広範囲に照射します。 刺激を与えると悪化しやすい肝斑の治療や、顔全体のくすみ・色ムラの改善に適しています。ダウンタイムはありません。
  •  フラクショナルモード(肌質改善)
    肌の真皮層に熱刺激を与え、真皮に小さな空洞(LIOB)を形成させることで、コラーゲンを増生させます。 シミ治療と同時に、毛穴の開き、小じわ、肌のハリなどの肌質改善効果が得られます。CO2フラクショナルレーザーと比較し、皮膚表面を傷つけないためダウンタイムは短めです。

5. 施術の経過とダウンタイム

スポット照射の場合:

1
照射直後
患部が白くなり、その後数時間はヒリヒリとした熱感が残ります。
2
カサブタの形成
数日以内に薄いカサブタができます。無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待ちます。
3
テープ保護
通常1〜2週間程度、保護テープや軟膏によるケアをお願いしています。
3
経過
カサブタが剥がれた後はピンク色の新しい肌が現れます。その後、一時的に色が濃くなる「炎症後色素沈着」が起こる場合がありますが、数ヶ月で消失します。

照射後の肌は極めて敏感なため、日焼けは厳禁です。UVケアを行ないましょう。


6. リスクと副作用

色素沈着・色素脱失

照射後に一時的に肌の色が濃くなったり、逆に白抜けしたりする可能性があります。

腫れ・内出血

出力設定や部位により、一時的なむくみや紫斑が生じることがあります。

瘢痕化

極めて稀ですが、体質や術後管理により傷跡が残るリスクがあります。


7. よくあるご質問(FAQ)

Q. 1回でシミは消えますか?

A. 表面的なシミであれば、多くの場合1回で大きな効果を実感いただけます。ADMや深いアザの場合は、数ヶ月おきに複数回の照射が必要です。

Q. 痛みはどのくらいですか?

A. パチンとゴムで弾かれたような鋭い痛みがあります。範囲が広い場合や痛みに弱い方には麻酔クリームを使用するなど、最大限の配慮をいたします。

Q. 夏場にシミ取りをしても大丈夫ですか?

A. 徹底した紫外線対策とテープ保護が可能であれば季節を問わず施術可能ですが、管理が難しい場合は秋〜冬の開始をお勧めすることもあります。


8. 未承認医薬品等に関する表示

未承認医薬品等

Q-Plus Cは、アザ等の治療器として厚生労働省の承認を得ていますが、特定の美容目的については国内承認外の用途となります。

入手経路等

当院で使用する機器は、BigBlue株式会社より適正な輸入ルートで導入しています。

国内の承認医薬品等の有無

国内においてQスイッチ・ルビーレーザーやNd:YAGレーザーの単体機は複数承認されていますが、3波長を搭載した本機と同等の承認機は限られています。

諸外国における安全性等に係る情報

欧州CEマークおよび米国FDAの承認を取得しており、世界各国の医療機関で長年の使用実績と安全性が確認されています。


柏の葉キャンパス・柏・流山エリアでシミ・あざ治療をお考えの方へ

当院では、皮膚科専門医があなたの肌の色、色素の深さ、日常生活のスタイルを総合的に判断し、「Q-Plus C」のポテンシャルを最大限に引き出した治療を提案します。

保険適応疾患もありますので、まずは皮膚科専門医にご相談ください。


監修:柏の葉スキンクリニック 院長 山下千聡 (日本専門医機構認定 皮膚科専門医)


次のステップ:さらに詳細な情報をご希望の方へ

[シミ・そばかす・肝斑のページを見る]

[あざのページを見る]

診療のご予約

初診・再診ともに予約優先制です。Web予約またはLINEからご予約いただけます。